FAQ
Q
コタンタン(コトンタン)とは?
A
フランス北西部の半島、別名「ノルマンディ半島」と呼ばれます。ノルマンディ地域圏のマンシュ県に位置、主要都市はシェルブール。りんごの栽培の歴史は古く、昔からシードルが飲まれた地域です。この土地のシードル用りんごの伝統品種や、醸造法により特徴的で高品質なシードルが生産されるということがAOC/AOP認証に至った理由です。
Q
AOC/AOPとは?
A
AOCは1905年に始まったフランスの認証制度です。INAO(Institut National de l'Origine et de la Qualité)という組織が定めます。産品の原料や品種、飼育や生産方法について規定し、原産地の特徴が明確な産品について呼称の利用を認めて品質を認証するものです。AOPはフランスのAOCに倣って1992年に生まれたヨーロッパの原産地保護呼称です。AOCはAOPの一部を構成しています。エルーのグランド・キュヴェとキュヴェ・トラディションはAOC/AOP認定のコタンタン伝統の名産品です。
Q
りんごの品種はどんなものを使用している?
A
地元で何世紀にもわたり生き残ってきた伝統品種を中心としています。これらは苦味種・甘苦味種を中心で「プティ・アメール」、「ビネ・ルージュ」、「カルティニー」「ルージュ・ド・カントピー」などで、副次品種として「ドゥ・モワン」「マリー・メナ―ル」「クロ・ルノー」「プティ・ジョンヌ」などがブレンドされます。タンニンを多く含む地元の伝統品種が大切で、シードルに骨格を与えコタンタン特有の味わいが個性となって現れます。
Q
収穫の時期は?
A
10月から12月にかけて、樹から自然に落ちる完熟した実のみを使うため、それぞれの木で3回ほど収穫します。
Q
カルヴァドスとは?
A
世界の三大ブランデーのひとつ。
りんごを原料としたアップル・ブランデーです。
シードルを蒸留して、樽で熟成し造られます。
フランス・北西部のノルマンディ地方の特産品ですが「カルヴァドス」と名乗れるのは、AOC/AOPカルヴァドスとして認定されている地区で造られるものに限定されます。
ストレートの常温でグラスを手で温めて香りを楽しみながら飲まれます。カクテルにつかわれることもあります。若いカルバドスをソーダやトニックで割る爽やかなロングカクテルもおすすめです。
コース料理の魚の後に、Trou-normandトゥル・ノルマン(口直し)として飲まれることがあります。
Q
シードルとサイダーの違いは?
A
シードルはフランスでの呼び名、イギリスでは「Ciderサイダー」アメリカでは「Hard Ciderハードサイダー」スペインでは「Sidraシドラ」など国によって呼び名が変わります。フランス以外の国では、他の果実を混ぜて作られることもありますが、フランスでは他の果実を混ぜると「シードル」という名称では呼べません。
Q
天然酵母/野生酵母とは?
A
りんごの皮についている自然の酵母を指します。
Q
保管方法は?
A
ワインと同様に冷暗所(10~15℃)で、温度変化のなるべく少ない場所で保管すれば5~10年は問題ないといわれています。それ以上はあまりデータがないのですが、メゾン・エルーでは20年以上も前のものを実験的に開けてみることがあります。日本の夏のように高めの温度で常温ですと瓶内で発酵が進むことがありそうです。
Q
シードルが健康に良いとは具体的にどういうこと?
A
グルテンフリーで低プリン体、疲れをとるリンゴ酸やクエン酸、抗酸化力を高めるポリフェノール、摂りすぎた塩分排出によいカリウムなどが含まれています。
Q
シードルを飲むときの適温は?
A
10〜12℃に冷やして飲むのがお薦めです。